「脱力教師」寿々丸のBASE CAMP

「熱血教師」とは真逆の「脱力教師」を目指す。叱らない、教えない、しゃべらない・・・あるがままの子どもを受け止め、子どもとともに学び合っていく学級・学校づくりに挑戦。

環境の変化に対応する仕事術

環境の変化はストレス

環境の変化によるストレスと、私たちはどう向き合えばいいのでしょう。

とりわけ、仕事や生活が制限される環境では、どうしてもストレスがたまってしまいますね。

勤務している小学校では、臨時休校期間中、さまざまな仕事が前倒しになりました。
通知表の作成、指導要録の記入、各種委員会の会議、来年度のクラス分け・・・。
本来ならば、子どもたちが下校後、これらの仕事をやっていたので、作業量としては、かなりゆとりができたのは事実です。

しかしながら、教員という職業柄、授業も部活もない、体を動かすことなく、デスクワークや会議のみで一日過ごすのは、どうも調子が崩れ疲労感がたまってしまうのです。

休校中の職員室 毎日デスクワークばかり飽きた~。 子どもが来ないと張り合いないもんね~。

「体を動かしたい」、「子どもに会いたい」、「一日中職員室で過ごすのに耐えられない」などさまざまなストレスに気持ちも重くなりがちです。
預かり児童の教室に何度も足を運ぶ先生、家庭訪問で留守だったといって、また出かけるアツい先生もおられました。

学年末の仕事が前倒しになり、業務のペースが乱れがちになる教員が続出

もちろん、それによって子どもも喜ぶのであれば、教員としてすばらしいことです。
ですが、単に教員のストレス解消だけのためなら、別のやり方を考えるべきです。
なんといっても、今回は不要な接触を避けるのが目的なわけですから。

 

生き残るのは強い者ではなく、適応できる者

仕事のストレスがたまったとき、いつも思うことは、「環境の変化に適応できなかった生物は絶滅してきた」ということです。
私たち人類は、恐竜が繁栄しようが、隕石が激突しようが、氷河期を迎えようが、生き延びてきた生物の末裔なのです。

人類の祖先は、環境の変化に対して、時には住処を替え、時には行動を変えてきたからこそ生きぬいてこられたのです。

ちょっと大袈裟かもしれませんが、私たち一人ひとりの日常業務・日常生活の在り方は、人類の歴史から学べると考えています。

生きぬくことができるのは、強い者ではありません。

適応できる者です。

自らを変えられる者です。


感染の危険があるならば、過度な接触や密集を避け、自分の教室で過ごすという環境適応・行動変容をすればいいのです。
さらに、個室作業部屋なので、デスクワークに集中できる環境整備を行うことで、作業の効率化を進めました。

作業効率化の実践例

・教室でデスクワークができるように、パソコンを持ち込む
・教室で昼食、休憩ができるように、マイケトルを常備する
スマホなどで、音楽を流し、集中力を高める
・ToDoリストを作成し、優先順位の高いものから処理していく
・LINEを使って同僚と進捗状況を確認し合い、不在時でも仕事が進むようにする

そんな中、教室でひとりデスクワークを満喫する男がいた 彼の名はひきこもり教員・寿々丸

こうして、業務をストレスフリーで集中してこなすことで、本来学期末・学年末に行っていた成績処理やその他のデスクワークを数日で終えることができました。
自身の子どもも臨時休校で留守番をしていたので、適度に年休を取り、自宅で子どもと過ごす時間も確保できました。

まとめ
私は、小学校教員という立場で書かせていただきましたが、様々な業種、生活スタイルの方々がいらっしゃるので、すべてが参考にできるとは限りません。
ですが、それぞれのお立場で環境・行動を変えることが、新たな活路につながるかもしれないというご提案をさせていただきました。
未曽有の事態ですが、過度にふさぎ込まず、力まず、背負いこまず、適度に楽しみを見出し、よりよい方向に向かっていければと思います。